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クレアソウルメールマガジン

日本と韓国をつなぐ最新情報を伝播する Clair Seoul Mail Magazine

  • VOL. 99
  • 2019年12月03日
  • 韓国での台風18号(ミタク)による被害状況について
  • こんにちは!クレアソウルメールマガジンです!

      2019年10月3日、記録的な豪雨を伴った第18号台風「ミタク」によって韓国は南部地方を中心に東海岸地方
    まで莫大な被害を受けました。
     韓国政府の発表によると台風18号による人的被害は死亡者13人と行方不明2人、物的被害は建物の破損が
    約5,500件にのぼるなど被害額だけでも2,000億ウォン以上となっています。
           
     損壊建物の内訳としては学校と道路など公共施設被害が1,835件に達しており、道路と橋梁破損が301件で
    最も多くなっています。
     私有施設も3,700件の被害を受けており、この中住宅が2,894件で最も被害が多く、慶尙北道浦項市
    (ポハン市)では横、縦5m規模の大型シンクホール(土地の陥没)現象も発生しました。

     避難住民は近くの公民館や宿泊施設、教会などに滞在することとなり、被災者のために韓国の地方制度を
    所管する政府機関である行政安全部では、台風18号被害地域に52億3,000万ウォンの財政措置を行い、特に、
    台風の被害が最も大きかった江原や慶北にそれぞれ15億ウォン、釜山に8億ウォン、全南と慶南、濟州地域
    にそれぞれ4憶ウォンを特別交付税として措置しました。
                                         
     これは被害施設の応急復旧や破損物処理などに必要な費用を支援するためのもので、被災者の臨時住居
    施設の運営と生活必需品の購入などに使われる予定です。

     今年は韓国に特に台風が多い年となっており、今年実際に韓国に影響を与えた台風は7個目ですが、
    これは年平均が2.9個であることに比較して2倍を越える回数で1959年以降60年ぶりの高頻度となって
    います。 

     この要因としては、通常台風は北太平洋高気圧の端に沿って移動する特性がありますが、今年、北太平洋
    高気圧の動きが例年と異なり、韓国に台風を送り込む位置に所在していました。
     また、通常、秋になると水温が低くなりますが、今年は、秋になっても水温が下がらず、熱帯低気圧が
    発生し続け、高くなった水温は台風の強度をさらに強くする要因となりました。
     
     実際に韓国周辺の海水温度は、1991年から2010年まで0.8度も上昇し、台風の勢力維持の要因となった
    と考えられます。これにより、台風シーズンが夏から秋にかけて続くこととなりました。台風の頻度や強度
    の変化、襲来時期の変化など今後とも台風の動向に留意しながら適切に備えていくことが求められています。