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クレアソウルメールマガジン

日本と韓国をつなぐ最新情報を伝播する Clair Seoul Mail Magazine

  • VOL. 91
  • 2019年08月27日
  • 韓国の男性育児休業者について
  • こんにちは!クレアソウルメールマガジンです!

       2019年7月29日、韓国雇用労働部が発表した資料によると、2019年度
    上半期の男性育児休業者は全体の育児休業者53,494人のうち11,080人で、
    全体の20.7%を占めました。また、2018年度上半期の男性育児休業者
    8,466人より30.9%アップし、増加傾向を見せました。
     
     男性育児休業者が増加した原因としては両親ともに育児に参加すべきだ
    という認識の高まりとともに、育児休業者の所得代替率を持続的に高めた
    ことが大きな役割を果たしたと考えられます。
     以下その内容について触れたいと思います。
     
     韓国の男性育児休業者が増加の傾向を見せるようになったのは、さほど
    昔のことではありません。韓国の場合、制度上は男性育児休業の期間が
    52.6週とOECD国家の中で最も高い水準を保障しています。しかし、実際に
    育児休業を取得する男性の割合は2017年度が13.4%で、男性育児休業取得
    の割合が40%を上回るアイスランド・スウェーデンなどの北欧の半分にも
    及ばない低い取得率となっています。
     
     このように、韓国の男性育児休業の取得率が低かった最も大きな理由は
    「所得減少」です。韓国は日本と同様に、男性が家庭の主な扶養者である
    場合が多く、育児休業を取得すると家計の所得が減少するため、家庭に
    責任を持つ男性には大きな負担でした。このため、所得の減少は結局、
    男性の育児休業の取得を難しくしていました。
     
     そこで、雇用労働部は、このような状況を緩和させ、取得率を高めるために
    「育児休業時の給与支給水準引上げ」と「お父さん育児休業ボーナス制」を
    導入し、男性の育児休業の活性化に力を入れました。特に、2014年10月に
    「お父さん育児休業ボーナス制」を導入して以降、男性育児休業者の数が
    目立って増加し、男性育児休業の拡散に大きく貢献をしました。

     その他にも雇用労働部は男性育児休業者のための育児情報や優秀な事例を
    インターネット上で共有する「パパネット」を通じて、男性の育児参加に
    力を入れています。

     一方で、男性育児休業者の数が増加している傾向ではありますが、男性
    育児休業者の56.7%が大企業で勤務していることから、中小企業より大企業
    の方が育児休業を取得しやすいことが分かります。しかし、中小企業でも
    次第に男性育児休業者の比率が増加していることが明らかになっており、
    今後、中小企業の男性育児休業者の割合も高まると予想されています。
     
    ※お父さん育児休業ボーナス制:同じ子供に対して両親がいずれも育児休業を
    使用する場合、2番目育児休業者の給与を月250万ウォンの限度内で、通常賃金
    の100%で支給する制度。