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クレアソウルメールマガジン

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  • VOL. 82
  • 2019年04月30日
  • 韓国の4.3補欠選挙について
  • こんにちは!クレアソウルメールマガジンです!

    こんにちは!クレアソウルメールマガジンです!

    2019年4月3日(水)、韓国で補欠選挙が実施されました。
    今回の補欠選挙は2018年5月15日から2019年3月4日までに、被選挙権喪失・死亡・辞退が確定した地域が対象で、国会議員2地区 (慶尚南道昌原市城山区、統営市高城郡)、基礎自治体議会議員3地区(全羅北道全州市、慶尚北道聞慶市2ヵ所)において、行われました。
    今回の選挙は、与・野党共に重要な指標になる選挙として注目されました。
    文在寅(ムン・ジェイン)政権にとっては中間評価として位置づけでもあり、一方、野党自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)首党が就任して初めて行われた選挙であり、その評価がかかっていたからです。
    また、今回の結果は2020年の国会議員の総選挙に与・野党問わず重要な影響を与えかねないため、比較的小規模だったにもかかわらず、与・野党が神経を尖らせて見守る中で行われました。
    有権者40万9千556名のうち最終投票率48%に上がり、この8年間行われた再・補欠選挙の中で2番目に高い投票率を記録しました。
    (1番目は2014年10月29日に実施された補欠選挙で61.4%を記録)
    投票の結果、国会議員選挙では保守系野党の自由韓国党と革新系野党の正義党が1議席ずつ獲得、基礎自治体議員選挙では自由韓国党が2議席、革新系野党の民主平和党が1議席を獲得しました。
     
    ここで注目すべき点は、与党である共に民主党の当選者が出ていないことです。
    今回の選挙で注目を浴びた慶尚南道昌原市城山区は、元来、保守政党と進歩政党の激戦地といわれる地域です。
    同区は保守性向が強い慶尚南道に位地しているにもかかわらず、産業団地が密集しているため、労働組合の有権者が多く、労働界を基盤とする進歩政党が強い勢力を持っている地域です。
    そのため、釜山を基盤としてきた文在寅大統領を支持する労働者の票も多かった地域でしたが、今回の選挙では進歩政党の正義党の余永国(ヨ・ヨングク)候補に議席を譲り、共に民主党が議席を獲得することはできませんでした。
     選挙後、共に民主党では危機論が広がり、指導部の刷新が必要であるいう声も出ている現状です。
    この選挙の結果は与党に対する国民の支持率が減少しているあらわれであるとする向きもあり、文在寅政権がこのような現状をどのように打開していくか、注目されます。 
    ∙政党別国会議員の議席数(2019年4月4日現在)
    政党(院内交渉団体) 地域区 比例代表 合計
    共に民主党 115 13 128
    自由韓国党 97 17 114
    正しい未来党 15 13 28
     
     
    非交渉団体
    民主平和党 14 0 14
    正義党 2 4 6
    民衆党 1 0 1
    大韓愛国党 1 0 1
    無所属 8 0 8
    合計 253 47 300
    ※公職選挙法第21条:国会の議員定数は地域区国会議員と比例代表国会議員を合わせ300人にする。
    ※文喜相(ムン∙ヒサン)議員は共に民主党から無所属に党籍変更(国会議長は党籍を持つことができない-国会法第20条2)