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ホ・ヨンマン画伯取材記

  • 韓国の著名漫画家ホ・ヨンマン画伯 広島県取材 ~瀬戸内海 癒しの旅~
  • 2013年9月29日~10月4日

    鞆の浦・尾道・宮島・平和記念公園

  • 2014-01-15
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    2014年1月      
    ソウル事務所      

     クレアソウル事務所では、韓国の著名漫画家ホ・ヨンマン画伯を日本に招致し、日本各地の食や自然、伝統文化など、各地域の魅力を韓国に向けて発信する事業を行っています。
     今回は、2013年9月29日(日)~10月4日(金)の日程で実施した広島県取材の様子を紹介します。

    1 旅のテーマは「癒しの旅」
     本事業は、韓国の著名漫画家ホ・ヨンマン画伯を中心に4名程度の取材団を編成することにより、複数のメディアを活用した魅力あふれるPRを行っています。
     今回の取材にあたっては、取材陣から、「ヒーリング旅行」というテーマの下、「温泉」「旅館」を中心とした瀬戸内海沿いの取材はどうかとの提案があり、検討の結果、広島県が誇る2つの世界文化遺産(宮島・厳島神社、原爆ドーム)や、日本食(海産物、お好み焼き等)などを取材先に組み込みながら、その意向に沿う形での取材が行われました。
     
    (打ち合わせ時、取材団から出された主な意見)
    ○最終的な記事作成を考えた場合、行程の作成において、テーマの設定が重要
    ○自治体としては、様々な観光資源をPRしたいと思うが、テーマに沿って、できるだけ取材先を絞ってほしい。
    ○ファムツアーのように、多くの場所を慌ただしく見ても、記事として紹介できる場所は限られる。であれば、一か所ごとにある程度の時間を確保してほしい。
    ○ライターという人種は、感銘を受けたことを、その心のままに文章化する。ゆったりとした時間設定は、その土地の雰囲気等を、取材団の心に染み入らせるためにも重要だと思う。 

    以下では、様々な取材先の中で、特に印象的であった取材先・出来事をピックアップして紹介させていただきます。

    2 昔ながらの港町風景。そして、絶景のオーシャンビュー!潮の香りに包まれながら、心のままに散策した「鞆の浦」
     広島県福山市に位置する港町「鞆の浦」。この土地は、昔ながらの港や古民家が残る町並みを散策することができ、韓国でも人気のジブリアニメ「崖の上のポニョ」の宮崎駿監督が、構想を練った地としても知られています。
    また、江戸時代の元禄年間(1690年頃)に、福禅寺というお寺の客殿として、この港町に建てられた「対潮楼」は、江戸時代には朝鮮通信使の一行が宿泊する迎賓館として使われ、朝鮮通信使からは「日本で一番美しい景色」と賞賛されています。
     更に、最近では、2012年にハリウッド映画「ウルヴァリン:SAMURAI」のロケが行われており、その映画の主人公であるウルヴァリンは、2013年8月に福山市の観光大使となっています。
    そのような日本人・外国人問わず、多くの人々を惹き付ける鞆の浦における取材対応方針は、「一日中この地で過ごすこと」、そして、「細かなことは決めず、取材陣の自由度を高くすること」。
     韓国にはない日本ならではの古民家、港から海を挟んで見える美しい島々。散策しながら、自由にそれらを撮影する中で、一日という時間は、瞬く間に過ぎていきました。
     
    港町ならではの美しいオーシャンビューの数々
     
    対潮楼から  喫茶店から  ホテルから
                              対潮楼から               喫茶店から                   ホテルから

     夜は、海岸沿いに位置するホテルに宿泊し、その夕食等を通じて、取材初日から、日本食・日本酒の素晴らしさを、取材陣にPRすることが出来ました。
     
    ☆取材同行者が感じたこと(@鞆の浦)
    「日本料理は、その食材の豊富さ、様々な調理法、味付けの繊細さ等において、世界に誇るべき偉大な文化である」
     
    鞆の浦 ホテル鴎風亭 お品書き(9/30宿泊時)
     
    鞆の浦 ホテル鴎風亭 お品書き(9/30宿泊時)


    3 「坂のまち」、「文学のまち」、「映画・ドラマのまち」、多くの作家に愛されたまち、尾道市
     尾道市は、その美しく、情緒あふれるまち並みから、数多くの文学、映画、ドラマの舞台となっており、韓国SBS放送で2011年に放映されたドラマ「サイン」のロケ地にもなっています。
    古くから港町として栄えてきた尾道市の眺望は、坂道や民家等と相まって、「鞆の浦」とは、また異なる絶景を有していました。カメラマンが熱心に撮影する姿や、ホ画伯を始めとする取材団の満足げな表情を見て、広島県取材が成功に終わるであろうことを、取材2日目にして、ほぼ確信する1日となりました。

     
    尾道の街並みを眺めるホ画伯(千光寺公園)    ホ画伯としまなみ海道を撮影するカメラマン
                    尾道の街並みを眺めるホ画伯(千光寺公園)         ホ画伯としまなみ海道を撮影するカメラマン
     
    ☆取材同行者が感じたこと(@尾道市)
    「自治体による観光PRは、優秀な担当者たちの日々のたゆまぬ努力で支えられている」
     尾道市取材の最中、一つの事件が発生した。
    それは、取材団にとって命とも言える「カメラの故障」。
     今後の取材はどうなってしまうのか・・と、不安を感じる中、尾道市S職員と、広島県K職員が、これまでの観光業務で得た「情報」と「人脈」を基に、冷静かつ迅速に対応。
    最後は、取材団が使用していたカメラと同種のカメラを、S職員の知人から借り受けるというウルトラCで、解決 に至った。S職員の「日頃の人徳」がなければ、実現しなかったであろう解決策であった。
     取材団が、日本の公務員の優秀さ、真面目さを再認識するとともに、心より感謝したことは言うまでもない。 


    4 誰もが知る世界文化遺産。人々を魅了し、癒す「神の島」宮島。
    「世界文化遺産」「日本三景」として誰もが知る宮島・厳島神社。
    そこを訪れた10/3(木)は、平日であるにもかかわらず、観光客で賑わっていました。
     自然の美と、厳島神社を始めとする建築美の絶妙な調和、そして、人懐っこく近づいてくる鹿たちに、取材団の顔は、どんどんと柔和なものになっていきました。
      夜も、静けさが漂う中、ライトアップされた鳥居が非常に神秘的で、取材団はそれぞれに島内を散策しつつ、熱心に撮影を行っていました。

     
    取材団たちの荷物を、次々と悪戯する鹿と、それをスケッチするホ画伯    取材団たちの荷物を、次々と悪戯する鹿と、それをスケッチするホ画伯
    取材団たちの荷物を、次々と悪戯する鹿と、それをスケッチするホ画伯
     
    昼と夜で異なる顔を見せる大鳥居    昼と夜で異なる顔を見せる大鳥居
    昼と夜で異なる顔を見せる大鳥居
     

    ☆取材同行者が感じたこと(@宮島)
    「韓国人観光客誘致における日本の強みは、日本食、日本酒、旅館、温泉、そして、おもてなしの心である」 
     
    取材同行者が感じたこと

    この日の宿泊先であった「岩惣」で、おかみさんを始めとするスタッフのきめ細やかな「おもてなし」の姿勢に感動したホ画伯は、自ら筆を取り、おかみさんに似顔絵をプレゼントした。 


    5 もう一つの世界文化遺産。陽気な取材団が、静かに平和を祈った「平和記念公園」。
     平和記念公園内にある原爆ドームは、核兵器の悲惨さを伝える建築物として、世界文化遺産に登録されています。 今回の広島県取材においては、ホ画伯から、「広島県に行くのであれば、平和記念公園に行き、犠牲者に黙とうを捧げたい」との強い意向がありました。
     当日、ホ画伯を始めとする取材団は、慰霊碑の前で黙とうを行った後、広島平和記念資料館を訪れました。日頃は「陽気」という言葉がぴったりの取材団の面々も、この日ばかりは、厳粛な面持ちで、展示されている資料を見つめていました。
     特に、ホ画伯は、一つ一つの展示資料を真剣な面持ちで見つめ、被爆者の写真が多数掲載された本を購入されました。
     全ての展示資料を見終えたホ画伯は、最後に、資料館出口に掲載されていた「焼け野原となった地で新たに息吹いた芽」のパネルを、しばらくの間、何かを噛みしめるかのように、ただ静かに見つめられていました。

     
    韓国人原爆犠牲者慰霊碑     原爆被害の展示資料を見つめるホ画伯
                    韓国人原爆犠牲者慰霊碑                原爆被害の展示資料を見つめるホ画伯
      
     
    「新たに息吹いた芽」のパネル前で    原爆ドームをスケッチするホ画伯
                         「新たに息吹いた芽」のパネル前で             原爆ドームをスケッチするホ画伯


    6 最後に
     この仕事を担当し、旅行雑誌のライターの方等と知り合う機会が増えてから、韓国では、ライターの方々の「横のつながり」が、非常に強いことがわかってきました(いい評価も、悪い評価も、口コミ等で伝わっていきます)。 今回、取材に同行したライターたちに、取材後、話を聞いたところ、異口同音に「広島県は、非常に魅力的な旅行先であることがわかった」「素晴らしかった!」等の評価を得ていました。
     今回の広島県取材は、今後、複数の媒体で紹介されることが予定されていますが、それだけではなく、「今回のことを一つのきっかけとして、将来何か別な形で芽吹いていくこともありはすまいか」、そのように一担当者として期待し、また、祈念しているところです。

     
    (見野所長補佐 札幌市派遣)